リリース後の運用¶
Strix Cloudを利用するゲームのリリース後には日常的な運用を行います。
稼働の確認¶
アプリケーションダッシュボードを用いて日常的にサーバーの稼働を確認します。
サーバーの負荷が高すぎるようであれば、サーバーインスタンスを割り当てることで負荷を軽減できます。具体的な方法はパラメーターの決定を参照してください。
また、使用状況画面でサーバーインスタンスの使用状況と帯域使用量を確認します。この情報でStrix Cloudの料金を把握できます。
サーバーの再起動¶
STRIXサーバーは長期間動作し続けることができるように設計されています。しかし、何らかの理由で不調になる可能性もあるため、メンテナンス等でゲームサービスを一時停止する機会があればStrix Cloudのサーバーも再起動することをお勧めします。
サーバーの再起動はサーバー数画面で行います。
バックアップ¶
STRIXサーバーは汎用サーバーアーキテクチャを採用しており、サーバー側にゲーム固有の永続データを保持していません。このため、特別なバックアップ作業は不要です。Strix Cloudではバックアップの機能を特に提供していません。
STRIXサーバーのバージョンアップ¶
STRIXサーバーは随時バージョンアップが行われています。Strix Cloudでも新しいバージョンのSTRIXサーバーが随時利用可能になりますが、定義済みのアプリケーションが使用するSTRIXサーバーが自動的に変更されることはありません。
しかしサーバーのバージョンアップには、セキュリティ上の問題を含むさまざまな不具合修正が含まれる場合がありますので、できるだけ新しいバージョンのサーバーをお使いになることをお勧めします。STRIXサーバーのバージョンアップは、アプリケーションダッシュボードのオプション画面から[Strixサーバーバージョン] を変更し、[保存] をクリックすることで行います。
実際にゲームが使用しているSTRIXサーバーをバージョンアップする際には、以下のような点にご留意ください。
アプリケーションダッシュボードで [Strixサーバーバージョン] を変更すると、アプリケーションの全てのサーバーが再起動され、クライアントとの通信が切断されます。
サーバーのバージョンによっては、組み合わせるSTRIXのSDKのバージョンが制約される場合があります。ゲームクライアントが使用しているSDKのバージョンをご確認ください。制約は、リリースノートに記載します。
不具合の修正に伴ってサーバーの動作が一部変更になる場合があります。新しいバージョンのサーバーが開発済みのゲームクライアントと組み合わせて正常に動作することを事前に検証してください。
証明書の更新¶
WSS (セキュアWebSocket) 通信を利用する場合には、STRIXサーバーにサーバー証明書が必要になります。
各サーバーインスタンスはStrix Cloudとして取得した証明書を使用しますが、サーバー証明書は定期的に更新されます。サーバー証明書が更新された後で、WSSを使用しているサーバーインスタンスを再起動する必要があります。再起動の際には接続中の全てのクライアントが切断されるため、サーバーインスタンスの再起動は、ゲームタイトルの運用の都合に合わせてユーザーが行います。
新しい証明書は、既存の証明書失効の少なくとも2か月前に利用可能になります。その後、既存の証明書が失効する前に、ユーザーはサーバーインスタンスを再起動する必要があります。